英検一級二次試験対策コースおよびIntensive Course

 最初のレッスンが始まる1週間くらい前に郵便でコースの説明が送られてきます。この中に60のスピーチテーマがあり、生徒はあらかじめスピーチを用意してきてもいいし、その場で講師からトピックカードをもらって1分間考える時間をもらって即席スピーチをしてもいいのです。スピーチは2分間、講師がキッチンタイマーで測ります。自分のスピーチは録音することもできます。なお用意したスピーチは原稿を読まないようにと書いてあるし講師からも言われますが、けっこう読んでいる人がいます。もちろんその方がよくまとまって文法ミスもないスピーチになりますが、私は何も見ないでスピーチすることにこだわりました。結果は支離滅裂気味で途中で喋ることを忘れかけて時間のロスがでたりしましたが。スピーチ終了後1−2質疑応答があります。他の生徒が質問してもいいし、講師が質問することもあります。最後に評価が返されます。
 評価は

   

配点
(1)Grammatical Competence 2-10
(2)Sociolinguistic Competence 2-10
(3)Discourse Competence 2-10
(4)Strategic Competence 2-10
(5)Attitude 1-3


定員は8名、一次コースとは別の狭い部屋で行われます。生徒はたぶん一次試験に既に受かっているか合格ラインに近い人と思われるので、少なくともうちのNOVAのレベル3よりは平均レベルはずっと高いです。特に語彙は皆さん豊かです。かなり固いテーマなわけだけど、言葉の説明を講師がしなくてはならないことはごくごくまれです。しかし発音や流暢どは・・・・な方もいます。

第一回 2002年4月5日 

 突然仕事の関係で行けなくなって、最初から欠席です。ほんとは翌日のレッスンだったのですが、行けないのでわざわざこの日に振り替えたのに。

第二回 2002年4月13日

あまりじっくり用意する時間がなかったので緊張して参加しました。おまけに一つ目のスピーチは一番最後だったし。しかしこういうときでも遅刻するが2人いるんですね。人がスピーチを始めている最中に入ってくるのは失礼だと思うのですけど。

他の人がスピーチをしたときに、一生懸命質問を考えたのですが、どうもこういう短い質疑応答になれてなくてNOVAの会話と同じようにだらだらと喋ってしまうので、途中で講師に遮られて「つまりこういうことね」と言われること二回ほど(^^;)

 スピーチ1 Challenges for the Japanese education system.
 今年度から始まった週5日制について述べました。全体としては週5日制は先進国の流れのようだし、2日の休日をどう使うかは生徒や父母にゆだねられるわけだから賛成だけど、そうでなくても私の時代より教科内容がずっとへっていて、今度から中学で習う数学や理科がうんと経るので、学力が落ちないか心配であること、私立の半分以上は週五日制に同調しないから結局意味をなさないのではないか、おまけに文部科学省は土曜日に補習をやることを薦めているし。というつもりだったのが、前半でつっかえたので、後半の私立が追随しないうんぬんはカットしてしまいました。知識を身につけてどうするのかというところで、用意した言葉が思い出せずに、real intelligenceを身につけるといったら、生徒からも講師からもそれは何かと突っ込まれてしまいました。習った知識を自分の頭の中で相互に関連づけ、実生活とも結びつけて行くには、ある程度の量の基礎知識を身につけることが必要と言いたかったのですが、言葉足らずでした。Too vagueと言われてしまいました。

Instructor's Comments You narrowed the topic. This is risky but you handeled it well

 スピーチ2 Do Japanese live in harmony with nature?
 これは全くの即興ですが、日本人は自然と共に生きるという観念がかけているというのが私の実感です。花鳥風月で美しいものを愛でる気持ちはあっても、そこにいる本物の生きものをあるがままに観察するnaturalistのセンスには全くかけているというのが私の持論です。その例として、日本人は花見が好きだけど、桜は自然界では雑木に混じってぽつんぽつんと春の山に点在するものであること、日本画の中の動植物を見ると画家が実物の動植物を生きた状態で知らないのがわかると言うこと(これは言葉足らずで、絵というのは画家が自分の流儀で描くものではないかと講師に言われたけど、デフォルメしたときにその画家がその生きものを良く知ってるかどうか、わかるんですよね。

再びToo vague.しかし一回目よりはリラックスして喋れました。

Instructor's Comments never? Pre-industrialized Japan clearly lived in harmony withnature.
 

インタビューアーは教師なので、通常教育問題についての知識が豊富であるので、つっこんでくることがあるので気をつけるようにとのこと。確かにそうですね。他の人が教育に関するスピーチをしているときに聴いていて思ったのですが、現在の教育課程について知らないで喋っている人が多いです。たとえばこどもたちが暴力的にならないようにするには、いいこと悪いことを教える授業があるといいなどといわれると、現在の「道徳」の授業との関係は、と突っ込みたくなるし、宗教を紹介する授業が欲しいなどといわれると、高校の「倫理」の中で、思想史?として一応教えているのではといいたくなるし、日本の伝統芸能を学校で紹介して欲しいといわれると、私が今まで勤めてきた学校では、だいたい歌舞伎、能、狂言教室をもっていたけど、狂言はともかく他は全員に見せるのは少々無理があるのだけど・・・といいたくなります。引き籠もりの子供は、親が子供に関心がなくて子供を育てることができないなどといわれると、おーい、少年非行と勘違いしてないかと思うし。

スピーチが終わりであることがはっきりわかるように、Thank youと最後に入れるといい。

評価は、そーと周りの人を見るとけっこういい点を取っているようなのに・・・ちょっと落ち込みましたが、用は慣れ。後半は評価が全く気にならなくなりました。

第三回 2002年4月20日

スピーチ1 The issues regarding surrogate motherhood.

いきなり反対であることから喋り始めたけど、このテーマはopinion speechではないので、自分の感想は最後に付け加えた方がいいとのこと。たとえ夫婦の間の精子・卵を代理母が身ごもるのでも、お腹の中に9ヶ月も入れたおいたもの他の子供とするのは、私はなんとなく妙な気がするし、日本の法律では代理母が産んだ子は、代理母がlegitimate motherとなるので、2年前のケースのように最初のケースとして注目を集めているうちならいいけど、これが広まると代理母の気が変わるとおかしなことになるし、ましてや代理母が卵まで提供するケースでいつもうまくいくとは思えないといいたかったのだけど、完全に時間切れでした。

Instructor's Comments "Introduction: I oppose・・・This is not an opinion speech so I recommend you save this for your conclusion.

スピーチ2 Environmental issues in Japan
環境汚染は60年代から70年代が最悪で、水俣病やイタイイタイ病などのケースを経て規制も厳しくなったのでましになってきたが、自然保護ではまだまだであるといいたかったのが環境汚染の話で1分と45秒を使ってしまい、またまた尻切れトンボ。

Instructor's Comments Timing:Only 15 seconds left when you started talking about conservation.

第四回 2002年4月28日

スピーチ1 Should a married couple be allowed to use different names?
もともと日曜日のクラスを希望していたのですが、最初希望者が私しかいないということで土曜の午後のクラスにいたのが、途中参加者が増えて今日から日曜クラスの開講です。見学者も含めて4人しかいないので、充実した2時間でした。今回は前日よく原稿を考えて、言葉遣いとかは細かいところは原稿通り思い出せなかったけど、話の運びはうまくできたと思います。しかし夫婦別姓問題って、別姓がいやな人に強要するものでないのに、なぜ反対があるのでしょうか。私自身は結婚したときと今の仕事をフルタイムで始めたときが同時なので、名前が変わることに別に不便を感じなかったけど、別姓の方が都合がいい人に、家族の一体感を損なうなどという意見は、余計なお世話だと思うのですが。その考え、初めて聞いたとDanさんに言われたけど、そんなにユニーク?

Instructor's Comments Very good points!

スピーチ2 The pros and cons of a shrinking population.
原稿を一生懸命思い出そうとしていたら、視線が宙に浮いてしまったようで、指摘されてしまいました。いやあ英語で思い出せるほど自由自在に英語を使いこなしていないので、難しいのよね。今世紀の終わりには日本の人口が半分になるという記事の引用から始めたのだけど、指摘されたように、これは現在の1.4人という出生率が続くことを前提としているけど、人口が減ればまた変わるかもしれない。

Instructor's Comments "Population will halve" Do you think it's possible? Good points. Try to use some body language and make eye contact.

第五回 2002年5月11日

日曜日にクラブの引率があるので、振替で土曜クラスに出戻り。生徒は私を含めて2人。ということはレギュラーの生徒は一人しか出てないので。みんなどうしたの〜。このころから、出てこなくなる生徒がいるような気がするのですけど(振替を取っているのかもしれないので、定かではありませんが、私のように一次をこれから受けようという生徒にとっては、一次が迫ってくると確かにプレッシャーです、。)しかし3つずつスピーチをすることができたし、二番目のスピーチからは席を移動して本番みたいな形式でやったし、3番目の特別サービススピーチは、自分で選んだトピックではなく、Danさんがトピックカードを選ぶという更に本番みたいな形式でやってくれました。緊張した。

スピーチ1 Is technology a threat to our privacy?
 GPSやあちこちでビデオカメラがあること、コンピューターにわれわれの情報が蓄積されているけどもしそれが不正アクセスされたらという話で、スピーチ自体はほぼ予定通りでき、タイミングもバッチリだったけど、なぜか文法ミスをたくさんしてしまいました。

Instructor's Comments Very good points!

スピーチ2 Working mother -- the effects on the family

今回も比較的良くできたと思うけど、再び目が宙に浮いてしまったようです。一生懸命思い出そうとしていたもので。

Instructor's Comments  Try to use more body language and  eye contact. Excellent job.

スピーチ3 How has traditional culture affected modern Japan
各トピックカードには5つテーマが書いてあるのですが、danさんが指名したのはそのうちの3つを既にやった(おまけにそのうちの二つは今日やった)カード。ということで、ちょっとやりにくかったです。話し始めたときには頭の中は空白状態で全くの即興だったのですが、まあまあかな。しかしDANさんがタイマーをセットするのを忘れたので、時間配分がどうだったかは不明。

Cultureには目に見えるものだけでなく、ものの考え方なども含まれると言うこと。日本人が和を重んじるのは儒教的道徳観があるのではないか。一方目に見えるものとして能や歌舞伎や相撲や日本画などは今でも楽しむ人がいる。印象派が浮世絵から影響を受けたり、ポップアーティストの中には歌舞伎の演出に興味を持つ人がいるように、もっと広く世界に紹介してもいいのではないか。という話をしました。

このあとも6月下旬まで、計11回続きます。毎回前日に数時間かけてスピーチ原稿二つを用意します。全く知識のない分野もあったのでインターネットで検索して利して、なかなか勉強になりました。たいへんだったけど面白かったし、だんだん慣れてきて、だいたい日曜クラスは3人なので、3つ目のスピーチをやることが多いのですが、即席スピーチもそれなりにできるようになってきました。2分という時間感覚も何となくわかってきたし。ということで、このクラス、どうしても一級一次は今回は受かりたいと思っていたし、二次コースと同時に取った方がお得なので取ったのですが、それだけの価値はあったと思います。

ただ、最初日曜クラスは希望者がわたし一人だったので開講されなkったし、途中から月曜の夜のクラスは他のうつった人が出て生徒一人になったので閉鎖されて、その生徒さんは日曜クラスにくることになりました。確かに一クラス3名からの開講と書いてあるけど、少なくとも始めたものを閉鎖するのはちょっとねえ、もしこの方が、月曜の夜以外来られなかった場合はどうするんでしょうね。と思った一コマがありました。ただ窓口は親身になって相談に乗ってくれますが。あとほんとに店員いっぱい8人いると、一人二回スピーチをするのもかなり難しいと思います。

時々オーストラリア人のNaomiさんが担当の時もありました。彼女はスピーチの最後にはthank youといわなくていい。thank you というべきなのは本当は拝聴している方だという意見でしたが、私は自分でThank you for listening.といった方がスピーチの終わりがわかっていいなあ。最終回は、一級の一次が終わった次の日曜日なのですが、一次のできがいまいちだと思っていて落ち込んでいたし、燃え尽きていたところだったので、休もうかなあ・・・と思ったけど結局行きました。最後にDan先生に、I hope I will see you in intensive clases.といわれました。つまり一次に受かっているといいねとのことです。


Intensive Classes For Eiken 2nd Examination

 7月5日(英検のWEB発表があった2日後)から7月13日(二次の前日)まで計18回開かれているクラスを、単発でとれます。私は全部で6回取りました。定員は5名まで。私は7月3日にWEBの発表を見て自分が一次に受かった知った翌日の昼間に電話で予約してのですが、この時点ではまだ全クラスに空きがありました。最初の7月5日のクラスは生徒は3人しかいませんでした。郵便で通知が来たのはこの日の夜、たぶんこのとき結果を知った人も多いんでしょうね。次週からはみな定員5人埋まっていましたが、平日の朝のクラスは最後までがらがらだったようです。一度満員なのに台風が来たせいか、3人しか生徒が来なかったときがあってラッキーでした(^^)

 最初の授業の前に受付でDanさんにI'm back! I've passed first examination!といったら、「だから自分に自信を持てといっただろう。おめでとう。」といってくれました。江口先生も喜んでくれました(^^)

 今回はすべてその場でテーマが与えられます。Danさんの前の席までひとりずつ歩いていって、紙に書いたテーマを裏返して1分間考えてからスピーチをする本番と同じ形式でした。で、第一回はさんざんでした。今までレギュラーコースでは3回目のスピーチのチャンスがあったときは即席ではやっていたのですが、基本的に前日に準備したスピーチをやっていたので、けっこうぎくしゃくしてました。2回目からは調子を取り戻してきましたが。

 あと短期間にたくさんのレッスンがあるのでDanさんだけでなく他の講師が担当することもあります。途中であたったオーストラリア人の講師はよかったのですが、最後の7月13日にあたった講師は、久しくこの講座を教えてないということで、試験のやり方も良く知らず、他の生徒が逐一教えていたし、途中で「で、みんなガイドになるつもりなのかい」といったときはいったい何事かと思って「ガイド、そんなこと考えたこともない。」と答えてしまいました。他の生徒に「ここは英検一級クラスですよ。」といわれてるのを聞いて、ああ勘違いしてるのねと理解できたけど、試験の前日で、最後の最後だというのに、この授業だけははずれだったなあ。