NHKバイリンガル放送のための通訳者やニュースライターを育成する学校です。ここにニュースクラスUを2期、ライティングUを2期通いました。どちらも通訳やニュースのためのライティングを本格的に学ぶ前の、基礎クラスです。
もともと通訳系の学校は、近隣の県から来る人がいるのは当たり前ですが、中には裏日本や西日本から毎週夜行バスで通ってこられる方もいます。それだけのことはあって、生徒さんのレベルは高く、授業も刺激的でした。ニュースクラスUに最初に入ったときは、気後れしてうまく喋れなくて、先生にProject
your voiceとコメントをもらいました。
宿題に追われて必死だった2年間でした。最初から最後まで同じレベルにいたけど、リスニングもライティングも進歩したと思います。3学期ルールというのがあって、ニュース英語TUとライティングTU(と確か最上クラスも)以外は、同じクラスを3回までしか連続ではとれないという規則があるので、緊張感があります。
通訳系
放送通訳者養成基礎コース
ニュース英語T → ニュース英語U → 通訳英語 → 同時通訳基礎 終了するとプロ放送通訳者コースに行きます
プロ放送通訳者コース
同時通訳T → 同時通訳U
放送通訳T → 放送通訳U
翻訳系
翻訳者養成基礎コース
ライティングT → ライティングU → 翻訳英語 → 日→英翻訳 終了するとプロ放送翻訳者コースにつながります
プロ放送翻訳者コース
日→英放送翻訳
日→英ニュースライターT → U
学期中に3つの大きなテーマのどれかを選んで、全員5分間プレゼンテーションをしなくてはなりません。原稿は読まずにメモだけを見ます。
毎週リスニングとリーディングの宿題が出ます。リスニングは20分くらいの討論番組などがテープで配布され、最初の週は概要をDiagramといって図示する方法でまとめます。第二週目は、同じ番組の指定された部分を、ディクテーションして出します。交互にこれの繰り返し。
リーディングは、3つほどテーマの背景知識となる記事が出され、授業中に要約を発表します。
最後から2番目のレッスンはテストです。2時間たっぷり使います。
最終レッスンが終わって2週間後くらいに、評価と先生からのコメントが送られてきます。評価は、項目ごとにA+、A、A−、B+、B、B−、C+、C、C−、D+、D、D−とついてきて、総合評価がA−以上なら、次のレベルへ進級できます。私は二期ともBでした。
ニュースクラスを二期終えた後、時間割が変わってニュースクラスが夜になってしまったので、ライティングにしてみました。授業は、Thesis
statementとか数字の扱い、エッセイの構成、参考文献の扱いなど、レッスンごとのテーマがあります。宿題として、次の授業のための資料が毎回配布され、関連した練習問題が出ます。授業はその授業資料に沿って説明され、宿題の確認をするというかたちで進みます。またライティングの宿題を冒頭に集めて、全員分をコピーして検討することもあります。
こちらもニュースクラスと共通で、各学期に3つの大きなテーマがあって、関連するTimeやJapan
TimeやGardianなどの記事を、毎週3つ宿題で読みます。ガイド質問があって、それにそって授業中に確認します。
ライティングの宿題も毎回あります。複数の記事の要約、書き直しなど、短めのときもあるし、500WORDSエッセイも4回でました。次のレッスンの時、添削され評価がついて返ってきます。
授業中に何度か、20分ほど時間を区切られて、要約したり、書き直したり、80字ほどの文章をテーマに沿って書いたりすることもあります。これが最初苦手で、時間内に終わらなかったり、大幅に制限文字数を超えたりしてました。
このクラスはテストはありません。
評価は、ニュースクラスと同じ形式で、私は二期ともB+でした。
通訳にもニュースライターにもなる気はないのですが、ちょこっとだけ上のクラスものぞいてみたかったのですが、既に仕事を辞めて海外野生生物観察放浪する時期が迫っており、それぞれ2学期ずつ2年間通って終了。2学期間は休学にできるので、現在休学にしてありますが、たぶん1年後もまだ放浪中なので、そのまま自動的に退学になるでしょう。なかなか刺激的で楽しかったので、いつか縁があったら、挑戦してみたいと思っています。